基本をマスターすることこそレベルアップの最短ルート!
夢に向かってひたむきに努力を続ける選手が、ゴルフの基本をレクチャー。初心者ゴルファーはもちろん、ベテランゴルファーも基本に立ち返ることで、壁を乗り越えることができるはず!
基本をマスターして迷宮を抜け出しましょう!
今回のテーマは「クラブ選びはゴルフの成功の鍵」
皆さん、こんにちは、中西風香です。今回は、多くのアマチュアゴルファーから質問をいただく「クラブの選び方と使い分け」について、私の経験も交えながら詳しくレクチャーしていきたいと思います。クラブの選び方は、スコアメイクに直結する重要なポイントです。私もアマチュアの頃は、クラブ選びで苦労した経験があります。でも、その経験があったからこそ、今では多くのアマチュアゴルファーにもアドバイスができるようになりました。
はじめに、最も基本的なことからお話ししましょう。クラブは、あなたの「パートナー」です。どんなに良いクラブでも、自分に合っていなければ実力を発揮することはできません。最初の印象や直感も大事ですが、実際に長い時間を共にすることを考えると、相性や持続可能性がもっと重要なのです。
■ドライバー選びのポイントとシャフトの重要性
では、具体的なクラブ選びのポイントに入っていきましょう。まずドライバーについてです。毎年のように様々なメーカーから性能の良いドライバーが発売されていますが、重要なのは「自分のスイングスピードに合った硬さのシャフト」を選ぶことです。私の経験上、多くのアマチュアゴルファーは必要以上に硬いシャフトを使用している傾向にあります。プロでも無理に硬いシャフトを使うことはありません。自分のスイングスピードを正確に把握し、それに合ったシャフトを選ぶことが大切です。例えば男性の場合、スイングスピードm/s未満ならR、m⁄s以上ならSが目安となります。女性の場合は、LやAが適していることが多いですね。
ドライバーのロフト角も重要なポイントです。最近は8度や9度という低いロフト角のドライバーを使用する方を見かけますが、アマチュアゴルファーの多くは10.5度以上のロフト角が適していると私は考えています。なぜなら、ロフト角が大きいほど球が上がりやすく、キャリーも出やすいからです。
多くのアマチュアゴルファーは必要以上に硬いシャフトを使用している傾向にあります!
毎年魅力的なモデルが発売され、クラブ選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
重要なのは自分のスイングスピードに合った硬さのシャフトを選ぶこと。
目安表を参考に、自分に合ったドライバーを見つけましょう!
<シャフトを選ぶ目安>


■アイアン選びとライ角の調整
次にアイアンについてお話しましょう。アイアンは、スコアメイクの要となる重要なクラブです。「キャビティバックタイプ」と「マッスルバックタイプ」に大きく分けられ、アマチュアゴルファーの多くには、まず「キャビティバックタイプ」をお勧めします。
その理由は、キャビティバックは重心が深く、打ち出し角が上がりやすいため、球が上がりやすくスピンをかけやすいデザインとなっているためです。また、オフセンター(ボールがクラブフェースの中心から外れた位置でヒットすること)で打った際の許容範囲の広さも注目点で、ミスショットに対して非常に寛容で、打点が少しずれてもボールが比較的安定して飛んでいくため、初心者から上級者まで多くのゴルファーにとって使いやすいクラブといえるのです。


他にもシャフトの硬さはもちろんですが、「ライ角」にも注目してください。ライ角が合っていないと球筋が安定しません。特にウェッジなどの短いクラブでは、ボールの飛び方や方向が大きく変わります。ライ角が「アップライト」に設定されていると、ボールは左に飛びやすくなり、フック系のミスショットが起こりやすくなります。逆に、「フラット」に設定されていると、ボールは右に飛びやすくなり、スライスが増えます。正しいライ角を選ぶことで、安定した飛距離と正確なショットが可能になります。特に初心者や捕まりに不安があるプレイヤーには、アップライト設計のクラブが有効です。クラブフィッティング時にライ角の調整を行うことで、ゴルフパフォーマンスが向上します。
■ウェッジとパターの使い分けのコツ
ウェッジについても触れておきましょう。最近は52度、56度、60度という組み合わせが主流ですが、私はアマチュアゴルファーには、まず48度と54度の2本で始めることをお勧めしています。なぜなら、ウェッジは本数が多すぎると、かえって使い分けに迷ってしまうからです。特に、54度のウェッジは、バンカーショットから100ヤード程度のアプローチまで、幅広く使えるクラブです。私も試合で重宝しています。ウェッジを選ぶ際は、ソールの形状にも注目してください。ワイドソールタイプは、砂や芝との抵抗が少なく、初心者でも扱いやすいです。
パターについても重要なアドバイスがあります。パターは、1ラウンドで最も使用頻度の高いクラブです。だからこそ、慎重に選ぶ必要があります。私がお勧めするのは、まずグリップを重視することです。パターのグリップは、通常のクラブより太めのものを使用することが多いのですが、これには理由があります。太めのグリップを使用することで手首の動きが抑えられ、安定したストロークが可能になるのです。また、パターヘッドの重さも重要です。私の経験では、グリーンが速い場合は軽めのヘッド、遅い場合は重めのヘッドが使いやすい傾向にあります。
ウェッジは52度、56度、60度の組み合わせが主流ですが、まず48度と54度の2本で始めることがおすすめです!

■クラブの使い分け状況に応じた選択肢の増やし方
ここで、クラブの使い分けについても詳しくお話ししましょう。多くのアマチュアゴルファーは、距離に応じてクラブを選択していますが、それだけでは不十分です。風の強さや向き、ライの状態、打点の高さなど、様々な要素を考慮する必要があります。
例えば、向かい風の場合は通常よりも1番手上のクラブを選択し、低めの弾道で打つことをお勧めします。逆に追い風の場合は、1番手下のクラブを選び、高めの弾道で打つと風を味方につけることができます。また、ラフからの場合は、ライの状態をよく確認することが重要です。深いラフからはロフトの立ったクラブの方が抜けやすいですが、浅いラフからは通常通りのクラブ選択で問題ありません。これはプロでも同じ考え方です。
距離の使い分けについても、具体的なアドバイスをさせていただきます。例えば、100ヤードの距離であればピッチングウェッジでフルショット、9番アイアンで3/4ショット、52度ウェッジで9分目のショットと、複数の選択肢があります。その日の体調やコンディションによって、最も安定感のある打ち方を選択することが重要です。私自身、試合では常に複数の選択肢を考えています。特に重要なショットの場合は、必ず2つ以上のプランを立ててから実行するようにしています。これは、アマチュアゴルファーの方にも是非実践していただきたい考え方です。また、グリーン周りのアプローチでは、状況に応じて様々なクラブを使い分けることをお勧めします。例えば、ランニングアプローチの場合は8番や9番アイアンを使用し、ボールを転がして寄せる方法が有効です。一方、障害物を越える必要がある場合は、ロブウェッジなどを使用して高い弾道で打つことで、より正確にピンに寄せることができます。
天候条件による影響も考慮する必要があります。雨天時は地面が柔らかくなるため、通常より1番手上のクラブを選択することをお勧めします。また、寒い日は飛距離が出にくくなるため、これも同様に1番手上のクラブを選ぶと良いでしょう。最後に、練習ラウンドでは様々なクラブと打ち方を試してみることが重要です。同じ距離から異なるクラブで打ってみたり、様々な状況を想定して練習することで、実戦での選択肢が広がります。
このように、クラブ選択は単なる距離だけでなく、様々な要因を考慮して決める必要があります。経験を重ねながら自分に合った最適な選択ができるようになることが、スコアアップへの近道となるでしょう。
*****Profile*****
中西 風香(なかにし ふうか)
Instagram @fuuchangolf
2000年1月18日生まれ、大阪府出身。父の影響で8歳からクラブを握る。近畿大学ではゴルフ部の主将も務め、チームを牽引。技術だけでなく、リーダーシップも発揮し、周囲からの信頼も厚い。現在はプロテスト合格を目指しながらも、人気ゴルフ番組に数多く出演し、その明るく親しみやすいキャラクターで多くのファンを魅了する。得意クラブはピッチングウェッジ。
■ご予約・お問い合わせ先/TEL 06-6786-8620
■営業時間/月~金曜日 10:00~22:00 土・日曜日 9:00~21:00
大阪市中央区西心斎橋1-10-15 ヴィアイン心斎橋1F



