~ 航行しない客船でひとときの孝行を ~
美味しさと寛ぎを「うめ丸」で


淡路島の南西端、鳴門海峡を望む阿那賀の小高い丘に料理旅館『うめ丸』は悠然と佇んでいます。
魚の仲買をしていた創業者の藤川梅市が所有していた船(うめ丸)で京阪神に魚を搬送していたことから、
客船を模して建造した旅館にも『うめ丸』と命名したといわれています。

昨年、還暦を迎えられたところですが、今春にはゲストのリラックススペースを拡張する改装が施されるなど、
設備は時代のニーズに合わせて日々改善されているので、何ら不便を感じることはありません。
強いて言うと、その立地環境から周辺に商業施設は一切なく、まるで沖に停泊する客船で過ごしているかのようです。
エントランス

*豊穣の海が育む海鮮料理に舌鼓*

鯛の活造りと宝楽焼の元祖として提供される伝統の鯛料理は、歴代天皇の即位の際にも献上された新鮮な鳴門鯛を使用。
海峡の激流にもまれて育った鯛は身の引き締まりも脂の乗りも極上で、この鯛をふんだんに使った鯛活造りコースは、
数多くのリピーターゲストに長年愛され続けている看板料理とのこと。
この伝統のコース料理に加えて、夏には近海で水揚げされる天然の鱧、
秋・冬には今や淡路島のスーパーブランドに駆け上がった3年トラフグを使った季節限定コースや
通年の淡路牛コースも人気を博しています。
近年考案されて多くのマスコミにも取り上げられた“玉ねぎフォンデュ鍋”は、
淡路島特産のたっぷりの玉ねぎをスープに溶かし込んだフォンデュ鍋に鯛薄造りと淡路島産レタス等を
一緒にしゃぶしゃぶして食するもので、多くの女性客に受け入れられているようです。
玉ねぎフォンデュ鯛しゃぶしゃぶコース
 
バンケットホールは4名から250名までの利用にフレキシブルな対応が可能とのこと。ご家族での利用はもとより、
クリニックの懇親会や支部単位の会合等大小さまざまなグループ利用のリクエストにも快く応じていただけます。
キャプテンは日本人ですがフレンドリーな外国人のクルーもちらほらと見受けられ、
海峡を眺めながらのお食事は、ちょっとしたクルージング気分を体感できることでしょう。

キャビンはすべてが大鳴門橋にほぼ正対して望むオーシャンビュー。
メインは和室ですが、和洋室(15室)、洋室(3室)、メゾネットタイプ(1室)、スペシャルルーム(1室)と
様々なバリエーションで40室がラインナップされています。
別館「みよし」和室12.5畳

*隠れた名湯でツルツル美肌*

料理旅館とは言え『うめ丸』にはもう一つのお楽しみがあります。
約3km離れた伊加利地区の源泉から汲み上げられた“うずしお温泉”に入浴することができるのです。
海側がガラス張りの大浴場は広々としていて、もちろん湯船に浸かりながら海峡を一望できます。
PH7.55の弱アルカリ性のお湯は、炭酸水素イオンの含有量(お湯1㎏あたり)が4,690mgと
龍神温泉(和歌山)など日本三大美人の湯よりも圧倒的に多く、全国屈指を誇っています。
そのため入浴の瞬間からお肌はヌルヌルに。バランスの良い泉質が皮膚の角質を溶かして洗い流し、
角質が溶ける感覚がヌルヌル感を引き起こしているそうです。
“うずしお温泉”は、まさに知る人ぞ知る美人の湯なのです。
うずしお温泉

40室のキャビンの内17室には“うずしお温泉”の露天風呂が設けられているので、
ゆったりとしたプライベートスパタイムを過ごすことができます。
また、大浴場とは別に2つの貸切風呂が備えられているので、事前に予約しておけば有料で利用することができます。
露天風呂付和洋室「岬」

*ドライブがてらの日帰りユーズ*

『うめ丸』では宿泊以外に日帰りユーズ(コース料理の昼食と温泉入浴)にも対応されています。
土日祝日は利用者が200名を超える日もありますが、平日はそれほどまで混雑する日は少ないそうです。
ノンストップで愛車をドライブすれば大阪市内から高速道路で1時間40分程、
休診日の家族孝行やスタッフ慰労の利用にも勝手がよさそうです。

《Check》

近年、北部で相次ぐ観光施設のオープンで話題を集める淡路島ですが、
南部では、自然現象である“鳴門海峡の渦潮”を世界遺産として登録されることを目指し、
兵庫県と徳島県が協力して取り組まれています。登録されれば観光客は爆発的に増加すること間違いなし。
ゆとりをもって観光できるのは、登録前の今のうちかもしれません。




ご予約・お問い合わせ 
TEL:0799-39-0206
兵庫県南あわじ市阿那賀1137-9